結婚式の流行はどんどん変わりますが
主賓挨拶というのはいつの時代もあります!
主賓挨拶なんてよっぽどの役職者じゃなければ
人生において何十回も経験するものではなく、相当なプレッシャーを感じている人は多いはずです。
何を話したらいいのか、何がマナーなのか、わからないですよね。
私はウェディングプランナーを約10年しているのですが
担当するご両家の主賓が文章に困った末、私に電話かけてきたことがありました。
「挨拶に困っているので書いてくれませんか?」と。
私は言いました。
「申し訳ございませんが・・・私にはどうやっても・・書けないんです((;´Д `))」
なぜかというと主賓挨拶は新郎新婦と、主賓にだけ分かち合うことができる
深い絆や新郎新婦の人柄を紹介するものです。
ありきたりな文章を読み上げるのはちょっと主旨が違うんですね。
なので、相談してくれた方たちの文章を私が考えることはなかったのですが
ちょっとしたコツについてはアドバイスしてきました(^^)
最近の結婚式では、堅苦しくなくクスッと笑ってしまうようなものや
微笑ましい内容の挨拶が好まれます。
主賓挨拶のポイントは起承転結で話すこと。
5段階構成で話にメリハリがつき聞きやすくなりますよ♪
では、さっそく行ってみましょう( *´艸`)
わかりやすく自己紹介する
自分の名前と、立場や新郎新婦との関係を紹介します。
POINT!
あなたの会社名や役職は司会者から紹介されますので
●●会社 社長・・というのは、自ら言わなくて大丈夫です!
【例1】
ただいまご紹介いただきました
新郎 ●●くんの勤務先の上司にあたります○○と申します
【例2】
私は、新婦●●さんの
高校時代の教師として
ご指導申し上げた間柄でございます
今日恩師としてお招き頂きましたが
普段は本当に仲の良い親子のように接しております
いま●●さんがとても綺麗な花嫁姿で
(新郎)さんと並んで座られ
幸せそうにしておられるのを
目の当たりにしますと
嬉しいような 寂しいような
感慨深いものがございます
新郎新婦とご親族に祝辞を述べる
新郎新婦と両家の親、親族にお祝いの気持ちを伝えます。
年配者や、地位の高い方に対し一言断りを入れるのがマナーです。
POINT!
最後に「どうぞお座りください」を言わないと、
新郎新婦と両家親がずっと立ったままになるので注意!
【例1】
●●くん ●●さん
ご結婚おめでとうございます
そしてご両家のご親族の皆様
心より御祝い申し上げます
また、このようなおめでたい席に
お招きいただきましたこと
たいへん嬉しく思っております
ご年長の方をさしおいて
はなはだ僭越ではございますが
ご指名により お祝いの言葉を
述べさせていただきます
どうぞ、お座りください
【例2】
まずは 本日めでたく
ご結婚された ●●くん ○○さん
そして今日までお二人を
立派に育てて来られたご両親に
心よりお祝い申し上げます
先輩方が多数いらっしゃるところ
僭越ではございますが
ひとことお祝いの言葉を
お伝え申し上げます
わたくしのスピーチは
少し長くなりそうですので
どうぞご着席ください
※この場合はユーモアを 利かせています
プロフィール、経歴を紹介する
ここが挨拶のメインであり特に力を入れて話すところ。
新郎新婦の人柄や良さをゲスト全員に伝えます。もっと長くてOKです!
POINT!
上司から新郎新婦へのダメ出しや
説教じみた話はマナー違反です!
【例1・上司の場合】
●●くんは 入社当時から
生真面目な社員でした
誰よりも早く出勤し 率先して
掃除していた印象があります
仕事を覚えてからも
誰も手を付けないような業務も
積極的にこなしてくれました
努力の甲斐あって
●●くんは みるみるうちに昇格し
入社から3年という短い期間で
課長という役職を与えられました
お客様や協力企業にも 全員に
分け隔てなく優しく接してくれ
誰からも慕われる彼は弊社の宝です
そんな●●くんから 結婚の報告を
聞いたとき 私は上司でありながら
彼の成長を見守ってきた者としても
大変嬉しく心がジンといたしました
【例2・知人や親の友人など】
●●さんとは、小さい頃から
長い 長いお付き合いになります
月に1度は家族ぐるみで旅行にも
よく出かけたりしたものです
私も彼女の親と共に成長を
見守ってきました
●●さんはユーモア溢れる子で
大人相手に達者な言葉で笑わせたり
関心させる才能に溢れていました
そんな●●さんが大人になって
憧れていた 教師の仕事に就き
教育や生徒とのコミュニケーションを
楽しんで勤められているそうです
偶然 私の親族の息子が学校で
生徒として彼女の世話になっており
友達とケンカした日も
「先生に会いたいから学校いく!」
といって 元気に登校するそうです
これは 昔から変わらない
彼女の才能が生徒の楽しみになり
また慕われている理由なんだなと
改めて●●さんの魅力を感じます
はなむけの言葉を贈る
ふたりを励まし、勇気づけることばを贈ります。
名言やことわざを引用することもありますが、ちゃんと伝わる言葉が良いでしょう。
POINT!
結婚生活はいいときもあればそうでないときもあるというコントラストを作ります。
あなた自身の経験や哲学なども加え印象深い祝辞にしましょう!
【例1】
これからふたりは
結婚生活を築いていくわけですが
僭越ながら 私からひとこと
アドバイスさせていただきます
将来 どのような困難訪れようと
ともに助け合い お互いを信じ
いつくしみ合い 愛し合う限り
どんなことも乗り越えて
いけるものと思っております
どうかいつまでも その手を手を
しっかりと携えて ふたり仲良く
新しい人生を歩まれますよう
希望いたします
【例2】
長い結婚生活で 晴天の日もあれば
曇天の日もあります
しかし 二人でしっかりと助け合い
困難を乗り越えていってください
たくさんのお客様の笑顔を
生み出してきた●●さんなら
きっと大丈夫です
(新郎)さんには 本日初めて
お会いしましたが
●●さんから聞いたとおり 誠実で
優しい方とお見受けいたしました
その優しいまなざしで●●さんを
包んでいただき
いつも笑顔でいられる暖かい家庭を
築いてください
人生の先輩として 私も陰ながら
二人を応援しております
結びの言葉で締めくくる
改めて、お祝いとお礼の言葉を述べます。
【例1】
つたない挨拶ではございましたが
これをもちまして おふたりへの
お祝いの言葉とさせていただきます
●●くん ●●さん
本日は誠ににおめでとうございます
【例2】
●●くん ●●さん
本日は誠におめでとうございます
お二人の前途に明るい未来が
訪れることをお祈り申し上げ
私からのお祝いの言葉とさせて
いただきます 末永くお幸せに!
ご清聴ありがとうございました
時間を決めて文章を組み立てよう!
参考になりましたでしょうか?
最後は、ご自分で考えたそれぞれの文章をちょうどいい時間に組み立てていきます。
ちなみに、今までにあった長すぎる主賓挨拶は
新郎新婦側それぞれ15分ずつ の、計30分。料理も食べれず、新郎新婦や親族、ゲストもゲッソリです(´・ω・`)
逆に短すぎる挨拶は、2分なんてのもありましたが、新郎新婦が感激に浸る間もなく、ちょっと残念そう。
何よりも、スピーチする側の「箔」がつきません。
新郎新婦はじめ、ゲスト全員が心地よく、かつ進行上もちょうどいい時間はズバリ
約5分
これがベストタイムです!
ちなみに私がした披露宴では、主人の仕事関係の先輩が趣味で落語をされており
笑いが起こる主賓挨拶でした。
笑うことでゲストがリラックスでき、印象にも残っています!
あなたが主賓として招待されるなら、きっと、新郎新婦は特別な想いで招かれたことと思います。
この組み立て方を基本に新郎新婦の魅、力、あなた自身の魅力
人間味がたっぷり伝わる主賓挨拶を考えてみてくださいね!
応援しています(^^)v